檜葉

ヒバ

「能登ヒバ」と呼ばれ、
県民に親しまれる石川県の県木。

能登ヒバとは、石川県産のアテ(ヒノキアスナロ)の流通名であり、県木アテとして広く県民に親しまれている。

特徴:高い耐久性/防虫・抗菌性/芳香・消臭性

アテは人工林で、主に能登地域(奥能登、中能登)に分布しております。
独特の光沢や芳香を有し、木材腐朽菌やシロアリに対して強い抵抗性を示すことから、建築物の土台や水回りなどに重用されてきました。こうした高耐久性は、ヒノキチオールという抗菌性の高い物質に代表される心材中の精油成分(ヒバ油)に由来すると考えられ、精油を分離・抽出して抗菌製品の開発も行われています。 アテは耐陰性が高いことから、成長した造林木の下に植栽(複層林)することができます。上層木を伐採しても下層木が残り、林地に成育している状態が保たれることから、水源涵養※や土砂流出防止など公益的機能を維持しながら木材生産を行うことが可能です。

※水源涵養 … 森林の土壌が、降水を貯留し、河川へ流れ込む水の量を平準化して洪水を緩和するとともに、川の流量を安定させる機能を持っています。また、雨水が森林土壌を通過することにより、水質が浄化されます。